ご挨拶お知らせ

医薬部外品および雑貨の新型コロナウイルス
(SARS-CoV-2)不活化効果について R2.4.23
北里大学大村智記念研究所 ウイルス感染制御学研究室Ⅰ 片山和彦教授らの研究グループは、市場に流通している医薬部外品・雑貨のうち、主にエタノール、界面活性剤成分を含有し、新型コロナウイルスの消毒効果が期待できる市販製品を対象に、新型コロナウイルス不活化効果を有する可能性について、試験管内でのウイルス不活化評価を実施したのでその結果を報告する。

まとめ 

エタノールは、50%以上の濃度であれば、接触時間 1 分間で十分なウイルス不活性化が可能だと考えられた。 不活化効果の確認された上記製品は、新型コロナウイルスの不活化に有効と考えられた。新型コロナウイルスの汚染が懸念される手指や硬質表面の洗浄の他、日常使用する衣類やリネン類の洗浄などに活用が期待できる。

新型コロナウイルス治療薬候補となる既承認薬の発見 R2.4.23
~ネルフィナビルとセファランチン薬剤併用による新型コロナウイルス排除効果~
東京理科大学大学院理工学研究科応用生物科学専攻 渡士幸一客員教授のグループは、国内外25研究室・プロジェクトの共同研究により、国立感染症研究所で開発されたウイルス培養技術を利用して、既承認薬より新型コロナウイルス増殖を効果的に排除する多剤併用を見出しました。
ネルフィナビル(ビラセプト)は抗HIV(ヒト免疫不全ウイルス)治療薬、セファランチンは白血球減少症や脱毛症、マムシ咬傷にもともと使用される薬剤です。これらはそれぞれ感染細胞から放出されるウイルスRNAを1日で最大0.01%以下にまで強く減少させ、現在治療薬候補となっているロピナビル(カレトラ)やクロロキン(プラケニル)、ファビピラビル(アビガン)よりも強い活性を持っていました。またネルフィナビル(ビラセプト)とセファランチンの併用により、1日で感染細胞からのウイルスを検出限界以下に排除することができました。
作用機序としては、薬剤ドッキングシミュレーションによって、ネルフィナビルは新型コロナウイルス複製に必須のメインプロテアーゼ、セファランチンはウイルスと細胞の吸着に必要なウイルススパイクタンパク質にそれぞれ結合する可能性が示されました。

診療時間、診療日数、短縮のお知らせ
新型コロナウイルス感染症対策の一環としまして、4月14日より当面の間、月、火、水、金の診療時間を午後6時半までとさせていただきます。患者様には大変なご不便とご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
また、しばらくの間は診療日数もできるだけ減らす方向で調整をさせていただこうと考えておりますので、こちらもご理解とご協力をお願い申し上げます。

令和2年「4月のお知らせ」
4月30日は、29日が祭日のため、木曜日ですが通常通り診療をいたします。

令和2年4月4日
お口の病気と健康を守るために必要なことに「新型コロナウイルス感染症に対して自らできること」を追加しました。

令和2年4月2日
新型コロナのワクチン開発へ
米・ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)と米国保健福祉省(HHS)傘下の生物医学先端研究開発局(BARDA)は3月30日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のワクチン開発に共同で10億ドル以上を投入し、遅くとも今年(2020年)9月までに第Ⅰ相臨床試験を開始すると発表した。第1陣を来年初頭に使用可能にする計画。営利を追求せず価格を抑えた上で、10億投与分の供給を目指す。

令和2年3月22日
新型コロナウイルス感染症、胸部CTの特徴をお口の病気と健康を守るために必要なことにアップしました。

令和2年3月22日
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の参考資料及びウエブサイト
1. 世界保健機関(WHO) WHO |Coronavirus disease (COVID-19) outbreak
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019
2. 厚⽣労働省:新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
3. 国⽴感染症研究所:感染症疫学センター
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-corona/9305-corona.html
4. ⽇本感染症学会:新型コロナウイルス感染症
http://www.kansensho.or.jp/modules/topics/index.php?content_id=31
5. ⽇本環境感染学会:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
http://www.kankyokansen.org/modules/news/index.php?content_id=328
6. ⽇本放射線科専⾨医会:
新型コロナウイルス肺炎疑い症例での CT 撮影時の感染対策紹介
http://jcr.or.jp/2020/02/22/01/
新型コロナウイルス肺炎に対するCT検査については慎重な対応を
http://jcr.or.jp/covid-19_200218/
7. 新型コロナウイルス感染症まとめサイト
http://akkie.mods.jp/2019-nCoV
8. 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の PCR 検査の意義を EBM 的思考で考える
http://spell.umin.jp/thespellblog/?p=235

令和2年3月19日
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)はエアロゾルや物体表面で数時間~数日生存することを、米国立衛生研究所(NIH)、米疾病対策センター(CDC)、米・University of California, Los Angeles、米・Princeton Universityの研究グルーブが明らかにした。ただし、環境内における安定性は重症急性呼吸器症候群(SARS)コロナウイルス(SARS-CoV-1)と同等で、これによって両ウイルスの感染拡大の違いは説明できなかったとのこと。
エアロゾルでは3時間、銅の表面では4時間、段ボール表面では24時間、プラスチックまたはステンレスの表面では2~3日間検出されることが分かった。

令和2年3月18日
・インフル薬「アビガン」有効性確認=新型コロナ治療、後発薬量産へ―中国
・東京大の研究チームは既存の膵炎治療薬「ナファモスタット」が新型コロナウイルス感染症の治療効果を得られる可能性があると発表した。
ナファモスタットが細胞へのウイルス侵入を阻止し、アビガンが細胞内ウイルスの増殖を阻止する併用療法に期待。

令和2年3月17日
日本小児科学会の新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて、URLを貼っておきます。小児の新型コロナウイルス感染症に対する症状や注意点が記載されておりますので、お子さんをお持ちのお母さま方に見ていただければと思います。
http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=326
令和2年3月17日
YouTubeで配信していた番組ですが、中山教授がかなり核心を突いた質問をしておりますので、参考にしてください。【新型コロナ対策 緊急対談】日本は「新型コロナ」にどう対応すべきか?〜尾身茂氏(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 副座長)×山中伸弥氏(京都大学iPS細胞研究所所長)
https://youtu.be/iE_g_StinjI

令和2年3月17日
厚生労働省ホームページに新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)というものがアップされております。参考になさってください。

令和2年3月16日 
新型コロナウイルスについてを「お口の病気と健康を守るために必要なこと」にアップしました。

令和2年2月28日
新型コロナウイルス「回復後もウイルスが見つかる」現象の意味
第1の検討では、39例の患者のサンプル(うち重症例は7例)について口腔スワブ、肛門スワブ、血液(全血)、血清のPCR検査が行われた。すると、15例が治療後もウイルスを有していた。口腔スワブ陽性例は8例、肛門スワブ陽性例は4例、血液陽性例は4例だった。血清の陽性例は3例で、うち2例は重症者だった。この結果は、口腔スワブが陰性でも、腸管や血液からウイルスが検出される例が存在することを意味する。
 第2の検討では、別の患者を対象に時系列の解析がなされた。検討対象は、10日間の治療を受けた16例。治療の直後ではIgG、IgMともに陽転化しないことが多いが、5日たつと両方陽転化していた(5日後の陽性率はIgG、IgMそれぞれ100%、81%)。この16例でPCR検査を行ったところ、0日目の口腔スワブ陽性例は8例で、肛門スワブ陽性例は4例。5日目はそれぞれ4例と6例だった。0日目に口腔スワブが陰性であったにもかかわらず、5日目に肛門スワブ陽性となった例が4例見られた。時系列の検討からは、感染初期には口腔スワブ陽性例が多く、後期には肛門スワブ陽性例にシフトすることが示唆された。
神戸大学微生物感染症学講座感染治療学分野教授 岩田健太郎

令和2年2月12日
米・Mount Sinai Health SystemのMichael Chung氏らは、Radiology(2020年2月4日オンライン版)に新型コロナウイルス(2019-nCoV)による感染症(COVID-19)の早期発見・診断に有用な胸部CT所見を説明する特別報告を掲載した。同氏は「迅速な治療開始のためだけでなく、患者の隔離、有効な公衆衛生サーベイランス、封じ込めと対応のためにも疾患の早期把握が重要だ」と述べている。