横浜市港北区米山歯科クリニック 歯周病とは Part 2

歯周病とは part 2

■日本ではどれくらいの方が歯周病にかかられているのでしょうか?

歯周病罹患率.pngこのスライドは日本で、どれくらいの方が歯周病にかかっているのかを年齢別に表したものなのですが、なんと成人の70%以上、40歳以上の方では80%以上の方が歯周病に罹患してしまっているということがわかります。

歯周病以外の病気で成人の8割以上の人がかかってしまう病気が他にありますか?
このあたりが歯周病の怖いところなのです。

ここで、注意すべきは55歳以上になると有病者率が低下してきますが、これは決して歯周病が治ってきているわけではないんです。
虫歯や歯周病に罹患していた歯がとうとう限界を超えてしまって、もう残すことができずに抜かれてしまっているためなんです。
実際に年齢別で歯の残っている数を見てみますと・・・


■日本人は何歳くらいから歯が抜けてしまうのでしょうか?

年齢別一人平均残存歯数.png




男女ともに45歳代から歯を失い始めて、85歳代では男性7本、女性5本にまで残っている歯が減ってしまうのです。
言い換えると、45歳代から85歳代までの40年間に男性は21本、女性は23本の歯を失ってしまうということになります。
これを歯を失っていくスピードに例えますと、およそ2年に1本のペースで歯が無くなっていくということになります。
では、どうしてこんなにも多くの方が歯周病にかかって歯を失っていってしまうのでしょうか?
そのあたりの謎について、歯周病に対する疑問をさらに明らかにしていきたいと思います。


■もう少し細かく実際の写真で歯周病を見てみましょう

歯周病の4枚.png

上の4枚の写真は歯周炎の写真ですが、左から順に解説します。一番左の写真ですが、白い矢印の部分が少し腫れています。
左から2番目の写真は、やはり白い矢印で示すように歯と歯の間の歯肉が少し腫れています。左から3番目の写真では、白い矢印の部分がぶよぶよしています。一番右の写真は白い矢印の部分に歯石が沈着し、歯肉がやはり腫れています。これら4枚の写真は歯周炎が比較的軽度の状態の写真です。おそらく、一般の方が見られた場合には、健康な状態とあまり変わらなく見えるのではないでしょうか。

歯周炎のひどい4枚.png

次にもう少し歯周炎が進んだ状態の写真をお見せします。一番左の写真は多量に歯石が付着し歯肉が腫れています。左から2枚目は黒い歯石が付着し、歯肉も腫れ、ウミも出ております。左から三枚目は歯肉全体が腫れ、歯肉の辺縁から多くのウミが出ております。一番右の写真は多量の歯石が付着し、歯肉全体が腫れ、ウミもたくさん出ております。
このような、重篤な歯周炎を引き起こしているような場合には、一般の方が見られても何かおかしいとお感じになると思いますが、ここまで歯周炎が進んでしまいますと、抜歯されてしまう可能も非常に高くなりますので注意が必要です。
このように歯周病という病気は気が付かないうちにどんどん進行していってしまう沈黙の病気なのです。
どうか、ここまでひどくならないうちに歯科医院で治療と管理指導を受けられて下さい。

さて、歯周病について少しは理解していただくことができましたでしょうか。それにしても、どうしてこんなに歯周病になってしまう人が多いのでしょうか。そのあたりの問題について話を移していきたいと思います。


■みなさん歯周病について以下のような疑問を持たれたことはありませんか?

  • 疑問とバイオフィルム.png

当然、皆さんは歯周病という病気に対してこのような疑問を持たれると思うのですが、これらの疑問に対する答えは、歯周病の原因がすべてバイオフィルムによる感染症であるからということになるのです。
歯をきちんと磨かないでいると歯と歯茎の間や歯の表面にベタベタと白い付着物がついてくるのを見られたことがあると思うのですが、あれがデンタルプラーク、すなわちバイオフィルムであり、最近では歯垢という実態を表していない言葉を用いるのではなく、デンタルプラークまたはバイオフィルムという呼び方に変わってきているのですと、前項の歯周病とはどのような病気なのでしょうかでも記載させて頂きましたが、バイオフィルムとは一体どのようなものなのでしょうか。バイオフィルムについてもう少し詳しくお話ししたいと思います。